じゃばらとは

【和歌山県内初】農林水産大臣賞を受賞|じゃばらの果皮を新しい価値へ

【和歌山県内初・農林水産大臣賞】じゃばらいず北山、第14回「食品産業もったいない大賞」受賞

「じゃばらの果汁を搾ったあと、残った果皮はどうなるの?」

北山村の特産柑橘「じゃばら」は、果汁だけでなく、果汁を搾った後に残る果皮にも、まだまだ活かせる可能性があります。

株式会社じゃばらいず北山は、じゃばらの搾汁後に残る果皮・残渣を、商品や食品原料、飼料などへ活用する取り組みが評価され、第14回「食品産業もったいない大賞」において農林水産大臣賞を受賞しました。

農林水産大臣賞の受賞は、和歌山県内の事業者として初めてとなります。2025年には、年間約60トンのじゃばら搾汁後残渣をさまざまな用途へ活用。
今回は、私たちが北山村で続けてきた「もったいない」から始まった、じゃばらの資源循環についてご紹介します。

【和歌山県内初・農林水産大臣賞】じゃばらいず北山、第14回「食品産業もったいない大賞」受賞

第14回「食品産業もったいない大賞」農林水産大臣賞を受賞

2026年9月29日、農林水産省より第14回「食品産業もったいない大賞」の受賞者が発表されました。

株式会社じゃばらいず北山は、「特産柑橘じゃばらの搾汁後果皮を地域資源へ転換する取組」が評価され、農林水産大臣賞を受賞しました。

「食品産業もったいない大賞」は、食品産業における省エネルギーやCO₂削減、廃棄物の削減・再生利用、教育・普及など、持続可能な取り組みを表彰するものです。
今回評価いただいたのは、単に果皮を廃棄しないという取り組みだけではありません。

じゃばらの果皮を、

商品へ。
食品原料へ。
飼料へ。
観光へ。
そして地域へ。


さまざまな形で活用し、新しい価値につなげてきたこと。その取り組みが、北山村の地域資源を活かす循環モデルとして評価されました。

じゃばらの果汁を搾った後に残る「果皮」

じゃばらは、和歌山県北山村を代表する柑橘です。果汁を搾ることで、じゃばら果汁やぽん酢など、さまざまな商品が生まれます。

では、果汁を搾った後に残るものはどうなるのでしょうか?

それが、じゃばらの果皮・搾汁後残渣です。以前は、そのすべてに活用先があるわけではなく、一部は廃棄せざるを得ないこともありました。

そこで私たちが考えたのが、「まだ使えるものを、捨てずに活かせないか」ということでした。果皮を「廃棄物」として終わらせるのではなく、じゃばらから生まれた大切な地域資源として、もう一度価値を持たせる。そこから、さまざまな活用方法を探してきました。

年間約60トンの果皮をさまざまな用途へ

2025年には、年間約60トンのじゃばら搾汁後残渣を活用しました。

果皮は、そのまま一つの用途に使うのではありません。
用途に合わせて、

・ペースト
・乾燥果皮
・粉末


などに加工し、それぞれの特性を活かした活用先へつなげています。
自社商品だけでなく、他社製品の食品原料や飼料などにも活用。一つの用途だけに頼るのではなく、「この果皮を、次はどこで活かせるだろう?」と考えながら、少しずつ活用先を広げてきました。

こうした複数の活用先をつくることが、毎年発生する搾汁後残渣を継続的に活かすことにつながっています。

「もったいない」から生まれた「噂のどろぽん」

じゃばら果皮の活用を語るうえで、欠かせない商品の一つが「噂のどろぽん」です。

当社では以前から、じゃばら果皮をペースト状にして、ぽん酢の原材料として活用してきました。しかし、製造工程上、どうしても使い切れずに残ってしまう果皮ペーストがありました。

それを見て、「まだ使えるのに、捨ててしまうのはもったいない。」そんな思いが生まれました。実は、この果皮ペーストは加工場で働く従業員の間でも「おいしい」と評判になっていました。

そこで、この果皮ならではの風味や具材感を活かして、新しい商品にできないかと考えました。そうして生まれたのが、一般的な「かける」ぽん酢ではなく、食材に「のせて食べる」新感覚のぽん酢「噂のどろぽん」です。

2024年10月の発売から1年間で、約24,000個を販売。「捨てるしかないかもしれない」と思っていたものが、一つの商品として新しい価値を持つようになりました。
これが、私たちが大切にしている「もったいないを、新しい価値へ」という考え方の一つの形です。

じゃばら果皮を食品原料や飼料へ

じゃばら果皮を食品原料や飼料へ果皮の活用は、「噂のどろぽん」だけではありません。

乾燥させ「じゃばら乾燥果皮」は、水産会社との連携により、養殖マグロの飼料として活用しています。

また、果皮を微粉末化した「じゃばらパウダー」は、自社のサプリメントや顆粒商品などの原材料として使用。さらに、製薬会社や菓子メーカーなどへ食品原料として供給しています。
このように、じゃばら果皮をさまざまな業種とつなぐことで、一つの地域資源から新しい用途を生み出しています。果汁を搾ったら終わりではない。その先にも、じゃばらを活かせる可能性があります。

生まれた価値を北山村へ還元

私たちが大切にしているのは、果皮を活用することだけではありません。

北山村で育ったじゃばらから生まれた価値を、もう一度地域へ還元していくことも大切にしています。
村内の農家が育てたじゃばらを買い取り、商品や食品原料として新しい価値を生み出すことで、生産者への還元につなげています。

また、2026年には北山村役場や学校への寄付も実施しました。地域で育ったじゃばらを活かし、生産者 → 商品・原料 → 新しい価値 → 地域という循環をつくっていく。
それが、私たちが目指している北山村ならではの資源循環です。

じゃばらを「食べる」観光へ

じゃばらから生まれる価値は、商品や食品原料だけではありません。

2025年には、観光筏下りで北山村を訪れる方に、じゃばらを使った料理を楽しんでいただく場として、「じゃばらいずキッチン」を開設しました。
じゃばら果皮を活用した「噂のどろぽん」を使った料理などを提供し、北山村を訪れた方に、じゃばらを「食べて」体験していただく機会をつくりました。

地域の食材を観光につなげるだけでなく、村民の雇用にもつながっています。
じゃばらを商品として届けるだけでなく、「北山村に来て、じゃばらを食べてもらう」という体験へ。じゃばらの価値を、さらに広げています。

次の世代へ、資源を大切にすることを伝える

次の世代へ、資源を大切にすることを伝える私たちは、北山村内外の小学生を対象とした工場見学も受け入れています。

工場では、じゃばらを搾って果汁を商品にするだけでなく、その後に残った果皮も商品や原料へと生まれ変わっていく様子を見ることができます。「果汁を搾ったら終わり」ではなく、「その先にも活かせるものがある」。

実際の製造現場を見てもらうことで、地域資源を大切にすることや、食品を無駄にしないことについて考えるきっかけになればと考えています。
北山村で生まれたじゃばらの可能性を、次の世代へ。これも私たちが取り組んでいる大切な活動の一つです。

まとめ|「もったいない」を新しい価値へ

”今回、第14回「食品産業もったいない大賞」において、農林水産大臣賞をいただくことができました。

これは、じゃばらの果皮を活用するという一つの取り組みだけではなく、そこから生まれた価値を商品・食品原料・飼料・観光・雇用・教育・地域へとつなげてきたことを評価いただいたものです。

私たちが大切にしているのは、「捨てるのはもったいない」で終わらせないこと。
じゃばらの果皮を、商品へ。食品原料へ。飼料へ。そして、地域へ。人口約380人の小さな北山村だからこそ、一つの地域資源をできる限り大切に使い、その価値を次の場所へつないでいきたいと考えています。

今回の受賞を励みに、これからもじゃばらの新しい可能性を探しながら、北山村から「もったいない」を「新しい価値」へ変える取り組みを発信してまいります。

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じゃばら

へんなみかんが
1本
だけありました。
その名は「じゃばら」。

和歌山県の小さな山村「北山村」に、柚子でもない、スダチでもない、とんでもない、へんなみかんが1本だけありました。その名は「じゃばら」。鬼も逃げ出す酸っぱさからか、はたまた松のような不思議な香りがするからか、それは定かではありませんが「邪気を払う」、そんな意味でこう呼ばれていました。たった1本の木から、過疎化の救世主として大事に、大事に育てられ、今ではその数なんと7,000本!じゃばらは、さまざまな加工品となり、山奥の村から皆様のもとへお届けさせていただいています。